ウィスキーの飲み方についてのちょっとした考察を
前提条件として、”水にも味がある”ことを忘れてはいけないと私は思う。
例えばソーダ割にするにしても、水割りにするにしても無味無臭のものを足している訳では無く
その割材自体にも味がある、つまり味をプラスしているという認識を外してはいけないということだ
割ることによる変化を防ぐ目的及び元の味との調和性から、現地の水を使うのが望ましいとか言われることも多いが
そんなに気軽に手に入るものでも無し、諦めて”しっかり濾過された清潔な水”を使うことが望ましいのではないだろうか
ぁ、こだわり抜く方はそこまでこだわってみて下さい。相当楽しいと思いますよ?
ストレート

瓶からダイレクト、加水無し、そのままの飲み方。文字通りである。
特に記載することも無い・・・と見せかけておいて
使うグラスの形状、開栓してからの期間や保存環境、後はぶっちゃけ飲むときの体調や気分
実は飲むときに影響する要素が割とあったりする。是非とも違うグラスを何種類か用意して飲み比べてみて欲しい。
ちょっとずつ水を加えながら飲むと香りや味の変化も出るのでフレキシブルに楽しむことも出来る。
![]() |
【テイスティンググラス】ウイスキーテイスティング セット【ジャパニーズウイスキー】 価格:3,971円 |
ロック

オン・ザ・ロック
これも氷を入れたグラスにウィスキーを注ぐだけのシンプルな形だが、これでいて考えることは中々多いのが面白い
氷を入れる目的としては
さて、よくこの形でウィスキーを飲む場合売っている透明な氷を使う方が良いとされるが、これにはしっかりと理由がある
白濁りがある氷に比べて溶けにくい、見た目が綺麗というのもあるが単純に氷の成分により味に影響するからだ
氷の白濁り部分は「空気などの氷における不純物」であり、それが含まれるということは他の不純物も残留しているものと考えられる
つまりはカルキや水自体の味に影響するミネラル、そういったものも残留している
ということはウィスキーにそれらの味をプラスするのに等しい訳で
まぁ、カルキ入りウィスキーが美味しい筈もないということで
ミネラル分についてはそもそもの仕込み水が硬水だったりする可能性も考えれば相性次第では?と思わなくもないが
氷にする前に雑菌の繁殖を抑えるための成分が入っているならば抜かなければ味、香りに影響するし
入っていないのであれば、凍らせるまでの過程での雑菌繁殖のリスクが怖い
・・・しっかり消毒した容器でミネラル豊富な氷作ったらどうなるんだろう?今度試してみよう
さておき、そういったあれそれを鑑みると、市販品の氷を使うのはベターな選択だろう
俗にいう”純氷”はしっかり消毒された水道水をしっかりと濾過し、一方向からゆっくりと冷却することで
不純物を一箇所に押し固めた氷のその部分をカットして使われる、つまり純粋な水に限りなく近い氷だ
味への影響も比較的小さい可能性が高い
・・・純氷って水道水から作られるが、濾過、製氷における不純物の濾過具合どの程度なんだろう?
微かにでも残るのであれば、各地域引いている河川の成分による影響はあるかも知れないし、測定器があれば是非調べてみたい
脱線は多少したが以上の理由により、家庭の冷凍庫で仕上げた氷より買ってきた氷の方が多分美味しいよ?ていう結論である
”ウィスキーを冷やすことで香りを抑える”、これは文字通り常温では香りの量が多く、人によっては飲んでてむしろ疲れる
なら、当然ながらその量を抑えれば飲みやすくはまず確実になる
最後の”舌に乗せた時の味わいの変化について”だが、人の舌は温度によって感じる味わいは変化する
そのため、冷やした時には感じる味わいも変化する、上述の通り香りも変化しているので結構違って感じるものだ
個人的にはハイボールなどで慣れてきて、ウィスー単品を味わってみたいとなった場合
まずストレートよりもこの形で試すのがいいのでは?と思う。飲みやすくかつウィスキーの味も楽しめる
常温の飲み物は案外馴染みが無いものの為、冷えた状態の方が抵抗が無い可能性も高い
総評するとストレートに比べて格段に飲みやすい飲み方である
それでいて工夫のしがいもあり、わりかし万人が楽しめる。勿論アルコールの強さという問題はあるが
氷を加えるだけでこう大きく変わるのは中々趣深い
![]() |
生涯を添い遂げるグラス ロック f(エフ) クリア 国産杉箱入り 生涯補償付き ギフト / ワイヤードビーンズ 日本製 ロックグラス 価格:5,500円 |
ロックについての考察が思ったより長くなってしまったので、今回はここまで
次は下手したらもっと長くなるであろうソーダ割とかその辺りですかね
文:Suim3 編集:nanayou
コメント