【手作り酒】梅酒の作り方と仕込む時の注意点を解説してみる。

手作り酒

さて、もう一月二月もすれば梅の実が出回り始める時期が来ますね

暫くはまだステイホームなあれが続くでしょうし、折角です

ご自宅で自分用の梅酒作ってみるなんてのはどうでしょう?

ってなわけで、今回は梅酒です梅酒

使うものはシンプルに

  • 梅の果実
  • 保管容器(理想はガラス製、密閉出来る奴)
  • 20度以上のアルコール(35度以上が望ましい)
  • 砂糖類(お好みに合わせて)

さて、それではいってみましょー




まずは購入した梅のかたっぱしから、ヘタを竹串なんかで取っていきましょう。

しっかり熟した梅なら根本からするっと取れますので簡単ですよ。

そうしましたら軽く水洗いして汚れを落とし綺麗な水に3時間程晒します。あく抜きですね。

梅によっては不要、って話もありますが念のためやっといて損はないでしょう。

そんで消毒しました保管容器に水気をふき取った梅、砂糖類、梅……と交互につめていきまして、

最後に酒を注いで満たし、封をすれば仕込みは完了です。簡単ですね。


さて、ここで問題点

細かく上げると沢山ありますけど、大きいのは“砂糖、何使おう?”ですね。

ぁ、氷砂糖に決まってんじゃん?何言ってんの?とか思った方……甘い、その砂糖より甘いでゲス。

そもそも氷砂糖を使う理由がいまいち……

ゆっくり溶けるのがいいとは言いますがそれがいい理由を説明しているものでこういまいち納得できるものがないというか。

手間を考えれば最も効率的なのは事実なんですけどね。

それにほら、あれですよ。

折角自分で作るなら、市販で出回って黒糖梅酒だったりとかみたいなの、作ってみたくないです?作りたいですよね。

ってことで、砂糖の扱いについてなんですけども

氷砂糖以外を使う場合、仕込み段階で全部入れてしまうのはあかん、と思われます。

液体の糖度上昇により、比重が上がってしまい、梅の果実が浮かびあがり、空気に触れてしまうかもしれないですから。

アルキメデスの法則ですね、中学生ぐらいの理科でやるやつ。覚えてます?

そして空気に晒されてしましますと、そこから雑菌繁殖の恐れが……

ってことで、果実は消毒作用の強いアルコールの中に常に沈めときたいんですよね。


そうなると氷砂糖は楽です。

徐々に溶けて比重が上昇すると共に浸透圧も上がりますから

梅の果肉から比重の軽いエキス分なんかがお酒側に流れ込むので

結果果実がしっかりと沈んだまま糖度を上げることが出来ます。

なので他の砂糖なんかを使う時は、時間をかけて梅の状態を見ながら少しずつならないですね。だるい。

逆に砂糖類を一切加えないでいますと、香りは多少抜け出るんですけど梅の味がほとんど移らない梅酒が出来ます。

黒糖だったり、蜂蜜だったりそういったので作りたい場合は少しずつ加える。

ついでに味見したりして好みに合わせて調整しながら仕込むのも中々乙なものかな。

氷砂糖=グラニュー糖に比べれば癖がある甘さを持ってる連中も多いので、

分量間違えないためにも味見はしっかりしとくが吉。じゃないかなーって。


ついでに使うお酒について

そら当然ながら軸になるお酒にフレーバーつけてるわけですから

どのお酒使って作るかで味は大きく違うのもさもありなん。

ラムを使って豊かな香りを楽しむも良し、

ジンを使って実質ジントニックするも良し。


ですが、注意点

アルコール度数は35度以上が望ましいと

アルコール度数20%以下は法に引っ掛かるやもです。

度数が低いお酒使った場合、果汁が溶けだすことでアルコール度数が低下、同時に殺菌作用が低下し雑菌繁殖、梅酒がお釈迦にってのはあるあるです。

なので多少下がっても問題ないくらいの高さした奴選んだ方がいいですね。

また、アルコール度数20度以下だと、今度は酒税法に引っ掛かる恐れがあります。

ですので強いのは避けたい、って方は完成品をしっかりと割って楽しみましょう。大事大事。

是非とも使い分けて作ってみて、梅酒マスターを目指して下さい。

私はまだ辿り着けてませんが。


文:Shuim3 編集:nanayou

Shuim3@思考する酒好き

実験考察大好きな現役バーテンダー。

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