~コアなファンはいるけど、結構他のに客層取られてる感が否めないバーボンの話~
バーボン、マニアックな所まで好きな方は一定数以上いますけど
ウィスキー好きってなると当然スコッチ、ジャパニーズに客層を奪われ
まして独特の甘味の強い味わいからファン層が結構絞られ
なんかこう、意外と注目されることが少ないイメージが否めないこやつ。
とはいえ、比較的安価でありつつ安定した味わい、新樽の使用等の条件が結構厳しく
その中で工夫を凝らした製品などもあり、結構面白い要素も多いお酒。
蒸留所名なんかは案外知られてなかったりしますけど、それも辿ってみたりすると中々興味深いですね。
今回はそんなバーボンのちょっとした紹介を、大概の銘柄は3000~4000円もあればお釣りが来ますよ。
ジム・ビーム(ジム・ビーム蒸留所)
価格:1,141円 |
CM等でも大々的に売ってる、サントリー様より販売されてるバーボンの1つですね。
非常にライトな味わいで、バーボンとしての癖の強さもかなり弱いです。
バーボンに慣れた方が飲むと正直な所肩透かしをくらってしまうかと。
同蒸留所、同社から出ているラインナップとしてはそれなりに個性的な物も多い中、代表がこれでいいの?
と思わなくはないですが、これを飲むのは慣れてない方が多いでしょうし控えめにしてるんですかね?
とにかくあっさりで酸味が強いので、レモンを絞ったソーダ割等で爽やかに飲む、以外には使いにくいです。
バーボンベースのカクテルを組むにしても、腰の強さや樽香等が不足してるので如何せんやりにくい。
本当に初めてバーボンを飲む方、非常にライトなテイストを求めている方、量を飲みたいので一杯辺りの味を抑えたい方。
等向けですかね、味わいたい方には申し訳ないですが不向きだと思います。
それでも敢えてこれを選択するのでしたら、レモンやライムをガッツリ絞って薄めのソーダ割にするのが良いかなと。
同蒸留所の製品としては、ブッカーズ、オールドクロウ、ベイシルヘイデン等。
傾向が幅広すぎて、一言に纏めるのがかなり難しいですね。というか無理。
I.W.ハーパー(ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所)
IWハーパー <正規> 700ml[ウイスキー][ウィスキー][長S] 価格:1,813円 |
名前は知っているけどI.Wの部分の意味を聞かれると大体の人が回答に詰まる、そんなバーボン。
ヘブンヒル・バーンハイム蒸留所の製品の個性ですかね、コーンの使用率が高く、香ばしく甘い香りが特徴的。
コストパフォーマンスも良く、チョコレートなんかとの相性も良いのでデイリーユースにはもってこい。
半面、俗に言うガツンとくるようなテイスト、刺激的な味わいを求めると物足りなくなりますが、
その辺りは柔らかさとのトレードオフみたいな所がありますし、致し方ないかなと。
ライトではありますが、香りの伸び等は案外悪いないので表情軽めのカクテルにしたい時等はたまに使います。
味の面での骨格等はそこまで伸びずぼんやりしやすいので、あんまり薄めに使うと香り付けみたいになってしまうのは注意。
同蒸留所の製品としてはヘブンヒル、エライジャクレイグ、エヴァンウィリアムス、ヘンリーマッケンナ等。
あっさりから骨太まで幅広いですが、結構飲みやすいタイプが多い印象ですね。
バッファロートレース(バッファロートレース蒸留所)
【あす楽】 バッファロー トレース(トーレス) 45度 750ml 並行 価格:2,310円 |
バーボン好きなら絶対に抑えておくべきバッファロートレース。
蒸留所名を冠する定番品のこちらは、複雑な味わいにしっかりと乗ったバニラ香、軽いスパイシーさ等といった、
バーボンウィスキーに欲しいであろう特徴をしっかりと押さえた、その癖大分マイルドな飲みやすい奴。
加水した時の伸びや他の材料に押し負けない腰の強さも持ち合わせているため、非常に使いやすい1本ですね。
プレミアムクラスのバーボンに比べれば、ちょっと抜きんでてない部分が押し切られるかな?といった所はありますが、
初心者から上級者まで、万人に安定して受けれ入れられる味だと思います。バーボン嫌いで無ければ。
同蒸留所の商品としては、ブラントン、イーグルレア、E.H.テイラー等々。
バーボン好きからの評価が高いアイテムが揃ってますね、試したことが無ければ是非手に取ってみて頂きたいです。
メーカーズマーク レッドトップ(メーカーズマーク蒸留所)
【包装不可】 メーカーズマーク レッドトップ 45度 700ml 正規 shibazaki_MAM 価格:2,022円 |
1本1本施された封蝋が見た目にも楽しい、人気のバーボン。
冬小麦が多く使われた非常にマイルドで棘のない甘い味わいは、よく女性的と評されますが、
軽やかですがキレが非常によく、スパイシーさも持ち合わせているため言うなればカッコいい系の女性。
カクテルベースとして使用した際も先述の特徴が活きてくれるので、割かし使い安い印象ですね。
熟成は浅めでしょうが、原材料由来の味わいが際立っているので悪い印象は持ちにくいです。
同蒸留所のラインナップでは、メーカーズマーク46,ミントジュレップ、他にも限定品で様々。
もし熟成感が足りない…、となるのであれば46を試してみるのもありです。
樽材を液中に入れて熟成させる、という個性的な作りで短期間での樽感強化に結構成功してます。
ワイルドターキー 8年(ワイルドターキー蒸留所)
【あす楽】 ワイルドターキー 8年 50度 700ml 正規 価格:2,442円 |
アルコール度数も高めで、刺激的な味わいが人気のバーボン。
原材料の個性を生かすため低めのアルコール度数で樽詰めする、トウモロコシの量を抑えライ麦や大麦の使用料を多めに調整する等制作に拘りが見られ、
そこから生まれるスパイシーでキッキーな味わいは癖になること間違いなし。甘さや酸味も感じられ、バランスも良いです。
単体での風味がしっかりしているうえ、アルコール度数も50.5度と高めに瓶詰されているため、
カクテルに使用する際には注意が必要ですが、上手く活かせれば他にはないテイストを表現出来ます。
飲みにくい訳ではないので、初めての方が“バーボンってこんな感じ”をすぐに体感するためには丁度いいかも知れません。
先述の通り、アルコール度数は結構高めなので、調子に乗って飲み過ぎると泣きを見ることになりますので要注意。
同蒸留所の製品としは、スタンダード、13年、レアブリード等々。
熟成が進むごとにマイルドで柔らかくなっていくイメージ、刺激が欲しければ若い方が合うかも知れませんよ?
とりあえず今回は5種類、“蒸留所別で初心者にもお勧めの比較的安価なバーボン”のご紹介をしてみました。
スコッチやジャパニーズとは違った風味や個性があり、これはこれで非常に面白いお酒です。
3000円あればお釣りが来るような製品も非常に多いので、是非一度お試しあれ。
文:Shuim3 編集:nanayou
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