先日から適当に挙げてみてるジントニックについて
今回はある意味肝、重要パーツであるトニックウォーター編です。
ジンでなくても、カクテル用に非常に便利なトニックウォーター、
夏場には柑橘ちょい足しして清涼感のあるノンアルコールドリンクとしても有用ですし、
一家に一種、トニックウォーターが常備される世界がくればなーと、無理か。
さて、そもそもトニックウォーターって何ぞや?ってところですけれど、
wikipedia先生曰く、
”炭酸水に各種の香草類や柑橘類の果皮のエキス、及び糖分を加えて調製した清涼飲料水(炭酸飲料)である。”
…わーい、凄い範囲が広い。
要約すると、甘苦い要素を含んだ炭酸飲料、って感じですかね。
さて、ここで結構厄介なポイントとなるのが“キニーネを含んでいるか否か”ですかね
ちょい昔のトニックウォーターにはマラリアへの対策として、キニーネが含まれているものが多くありました。
このキニーネ、キナ抽出物のお陰で厚みのあるほろ苦さが加わりまして、人気の理由の一つとされてますね。
一部の方には”キニーネが含まれてこそ初めて本当のトニックウォーターと呼べる”って方もいらっしゃいますが、
先述の定義、及び現在のトニックウォーターとしての需要を鑑みると、一概にそうとは言えないと思います。あくまでも個人的な見解ですが。
といいますか、キニーネ入ってないにしても各社自信をもって売り出してる商品に対して、
定義上はあってるにも関わらず、主観的な理由から~が入ってないからこれは駄目だ。というのはちょっと狭量が過ぎるかなと。
これ以上は長くなるので省略しまして、よく見かけるトニックウォーターの紹介に移りましょう。
シュウェップス トニックウォーター
【あす楽】【包装不可】 シュウェップス トニックウォーター 250ml 価格:110円 |
定番中の定番、日本国内のBARでいえば1~2を争う採用率であろうトニックウォーターですね。
250mlの小瓶サイズで価格もリーズナブルとコストパフォーマンスも上々。
苦みは非常に弱く、甘味と柑橘系の香りが強めの仕上がりです。
自己主張がそこまでないので、合わせる相手をほとんど選ばず、万能と言えるかと思います。
欠点としては、トニックウォーターの中でも甘味が強いので、分量を多くし過ぎてしまうと甘ったるくなってしまうこと。
標準量で作成しても、人によっては甘すぎると感じることも多いかと。
なのでまぁ、少量の炭酸水を加えるなどして、甘味を抑えてあげればよりすっきり爽やかな仕上がりのジントニックにすることが出来ます。
ウィルキンソン トニックウォーター
価格:87円 |
ペットボトルでの販売も見られる、炭酸で有名な老舗ウィルキンソンのトニックウォーター。
500mlのペットボトルですと、恐ろしいコストパフォーマンスですが、使用量から考えると余って炭酸が抜けてしまいがちなのはご愛敬。
とはいえ、開栓したての時の炭酸感は非常に良いですし、シュウェップスに比べても抑えめな風味はやはり合わせる対象を選びません。
軽い苦みもあって、中々便利なトニックです。
柑橘の香り等も弱いので、アレンジして自分好みに仕立てる時に使いやすいかと。
割り切った使い方をお勧めしますかね、ジンの個性を際立たせるようあまり主張しないトニックとして使うか、
柑橘などをガッツリ足して使う時の骨格として活用するか。
先述の通り、単品だと個性が大分弱いトニックですが、他の材料を引き立たせる役割としては抜群ですので、
折角これを使用するのでしたら、他の材量との調和を目指すのがいいかと。
フィーバーツリー トニックウォーター
フィーバーツリー プレミアム トニック ウォーター 200ml (78721)(73-7) 価格:194円 |
キナ抽出成分を配合したクラシカルな仕様に近いトニックウォーター、骨太ですが爽やかです。
200mlで200円弱と、ちょいとばかりお値段はお高め。拘りの作りを考えたらしょうがないですが。
しっかりとしたほろ苦さに爽やかな香り、非常にバランスよく纏まっており単品でも美味しいです。炭酸は控えめ。
昔ながらのしっかりと苦みのあるジントニックを作りたければ、これを採用するのが現状ベストでしょう。
均整の取れた仕上がりは、大体のジンとしっかり溶け合ってくれます。
甘さもかなり控えめなので、ジンの本来持つ甘味を堪能したい方にもこちらがお勧めです。
欠点として挙げるならば、骨太なテイストなので分量次第では”爽やかなカクテル・ジン&トニック”でなく
“どっしりとしたカクテル・ジン&トニック”に変貌してしまうこと。
ほろ苦さが主体となっている味の構成上、一般的にイメージされるすっきり系として作成するならば、柑橘系を足すことが必須となる。といった点でしょうか。
単品でも飲めるような完成度故の弊害、ですかね?
他のトニックと比べても足し算としての要素が大きいので、いいトニックだからと適当に使っても味の情報量が多すぎて失敗することもあるのでご注意を。
使い方さえ誤らなければ、至福の1杯を作り出すために最上の貢献をしてくれるかと。
フェンティマンス トニックウォーター
フェンティマンス トニックウォーター 125ml [40268](140268) 価格:190円 |
個人的にはちょっと使いにくいな、って思って1~2度しか使用したことがないです。申し訳ない。
改めて使ってみたいなーとは思うので今現在思い返しての感想としては…。
しっかりとした苦み+薬草感の、中々新しいスタイルのトニックウォーター、従来通りの使い方だと火傷しますぜ。
これ専用にカクテルとして組み直す必要があるので、ちょっと使いにくさがありますが
逆を言えば、しっかりと仕上げられればオンリーワンの1杯となり得ます。1ケース買って実験しよう。
当然ながら合わせる対象も選びますので、看板の1杯を作るための材料にいいんじゃないでしょうか?いい感じの出来たら教えて下さい。
n.e.o プレミアムトニックウォーター
neo ネオ n.e.oプレミアム トニックウォーター 200mlx6入_[リカーズベスト]_[全品ヤマト宅急便配送]【キャッシュレス・消費者還元事業対象店舗(5%還元事業者)】 価格:950円 |
沖縄産シークワーサー果汁使用、非常にすっきりと仕上がった優秀なトニックウォーター。
200ml入りで100円少々とかなので、コスパも結構いいです。
柔らかい甘さと爽やかな香り、軽い苦みも合わさって全体的なバランスの良さは驚きです。単品でもガンガン行けてしまう。
強烈な個性はないですが、シークワーサー由来でしょうか?どことなく特徴的な酸味を持ってますので、
他のトニックウォーターとの差別化は結構容易ですね。優しさのあるジントニックを作りたければピカ一。
基本的な使い方としてはウィルキンソンに近いと思うのですが、こちらは和柑橘との相性が非常に良い。
柚子、カボス、河内晩柑、八朔、そういった和系の柑橘と合わせるならば私は真っ先にこれを試します。
元のフレーバーが柔らかい、プリマスでしたり、サイレントプールと合わせる時もこれですかね、とても柔らかくしなやかに仕上がります。
エッジの効いたヴィヴィットで爽やかなのが良ければ、しっかりと強い酸を足してあげましょう。でないと結構もってかれます。
カナダドライ トニックウォーター
価格:109円 |
ジンジャエールで有名なカナダドライのトニックウォーター、非常にリーズナブル。
500mlペットボトルで100円少々、ウィルキンソンのペットボトル版と似たような使用感ですね。
炭酸強め、甘味も強め、苦みや柑橘の香りは控えめです。いや、本当に甘味は強い。
折角なので炭酸を活かしてすっきりと仕上げたいところですが、甘さが結構舌に残ってしまいますので、
これを使用する際にはガッツリと柑橘を絞り入れたい所です。一気に爽やかさがマシマシになります。
拘りの一杯のため、というよりはカジュアルにガンガン飲めるジントニックの作成に向いてますね。
軽めのジンに柑橘を豪快に絞って、いやっほーいと飲むような、そんな使い方をするときにはこれですか。
繊細な味わいを表現するのにはちょっとばかり不向きかと思います。向き不向きはどうしてもあるのです。
とりあえず、国内で流通している割と定番目のトニックウォーター達でしたが、
国外に目を向ければ日本には入ってきてないものが結構あると言われてますね、試したい。
トニックウォーターのチョイスはカクテル1杯作るのに使う分量を考えたら、“拘りの1杯”を作るのに避けては通れない部分です。
好みに合う1本はあると思いますので、色々飲んでみると楽しいですよ。
余談ですが、書いてる最中に”定義を考えたら三ツ矢サイダーも実質トニックウォーターでは?”とか頭をよぎりました。
ジンの三ツ矢サイダー割り、案外美味いんですよね…
文:Shuim3 編集:nanayou
コメント