「何のお酒が一番好きなの?」
これ実は割と困る質問だったりします。
いや、だって各々持ち味があって、長短があって
まして飲む側にも気分的なあれそれがあったりする訳でして。
こういったらあれですけど、「その時の気分に合わせたお酒が一番いい」訳でして。
ウィスキーだけ取ってみても
疲れ果ててる時にはガッツリシェリーが効いた、だだ甘なのが欲しいですし
気分を変えたい時にはピート感ゴリゴリのアイラモルトが欲しいですし
ゆったり落ち着きたい時には繊細でエレガントなスペイのタイプが欲しい。
ケースバイケース、時と場合に合わせて飲むお酒を変えてく方針なのです。
さて、ではここまで書いといてなんですが、適当に好きなお酒を紹介していきます。
クライヌリッシュ
スコットランド北ハイランドのウィスキーですね
オフィシャルで出回っているものは14年
蒸留所の詳細なスペックだとか、歴史だとかは色んな方々が書かれてますし
態々ここで書く必要もないかと思うのでスルーで
よく蜜蝋みたいだとか、クリームだとかに例えられる滑らかな舌触りが特徴的で
個人的な評価としては「やりたい放題しているウィスキー」です
軽い塩気やスパイシーさ、うっすらとレモンのような香り、蜂蜜の甘さ、麦の香ばしさ
スコットランドのウィスキーの特徴をちょっとずつ搔き集めたらこんな感じの味になるのでは?と思わせる
「バランスの良い、全方位に尖っているウニボールみたいな高品質」
が飽きの来ない、いつでも楽しめる1杯を演出してくれます。
このモルトでボトラーズを含めハズレ(失礼)を引いた記憶は今のところ無いです。いつもいいクオリティ。
何が一番嬉しいって、自分のコンディションを問わずいい感じに味わわせてくれることです。
持論ですが、
人ってそこまで高精度の舌をお持ちの方って案外少なくて
持っている方でも集中している時でないとそこまで発揮されない、というのがございまして。
気楽に飲んでも、集中して味わっても楽しめる1本、って結構難しいんですよね。
そういった意味でも、ありとあらゆる意味で実質オールラウンダーなクライヌリッシュは私の好きなウィスキーの1つです。
是非とも楽しんで頂きたい、と言いたいですが
あまり売れてしまって高騰してしまうと、これの代わりに涙を飲むことになるので
程ほどに売れてくれればと思うのが本音です。
文:Shuim3 編集:nanayou
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【ハチミツ、塩、見事な味わい 】クライヌリッシュ 1997 19年 キングスバリー 53.9% 700ml 価格:19,980円 |
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