糖質制限、割と一般的に取り入れられてるイメージが強くなりましたね。
私は一切合切制限せず好き放題に無精を続けておりますが。
時折「糖質控えてるので、そういった感じの奴で」とのオーダーを受けることがあります。
まぁ、それだけでしたら蒸留酒系メインで組んだすっきり目の仕上がりにすればいくらでもあるのです。
しかしここで「でもしっかり甘くて、飲みやすくて、お洒落な奴」という追加要望が入ってくると中々難しくなってくる。
大前提としてお酒って基本的には糖から作られます。
葡萄だろうが米だろうが大麦だろうが、
でんぷんだったら一旦糖化して、最初から糖があればそれを反応させて作ります。
=材料的には当然ながら糖質はある程度含む訳でして
いくら頑張って酵母様が働いてくれたとて、完全に0になることはほぼほぼありえない。
重ねて厄介な所は、合わせて大体食事もとってしまうことですね。
日本酒やビール、ワイン等の醸造酒って大体の場合“食事と合わせることを前提”に考えられている節があります。
んでもって食欲増進効果で食べてしまう上に、高揚感から制限のタガが外れやすいので、
結果として予定より多く摂取してしまったり、なんていうのはよくある話です。
ここで登場するのがウィスキーやらに代表される蒸留酒、俗にいうスピリッツの類ですね
これらは中学生くらいの時理科の実験でやるようなことをして、高濃度のエタノールを取り出して作るお酒です。
それでまぁ糖質の成分は大概置き去りにされてくので、糖質を制限するならこっちを使うべきでしょう。
もっとも厄介なのが、梅酒だったりのリキュール類ですね。
これらって大抵は上記のスピリッツに材料のエッセンスを足し、加糖して作られます。はい、そう加糖です。
詳細書くと大分細かくなってくるので省きますが、定番のカシス、あれ1L辺り最低400g以上の砂糖が入ってますので糖質はそれはもうモリモリです、モリモリ。
ということで基本的に甘いリキュール類も結構NGなのが多い。
炭酸系の飲料品も一気に使いにくくなりますね。
コーラは勿論として、ジンジャーエールやトニックウォーターにも結構な量の砂糖は使われている筈。
さて、これは…詰んだかな?と思いますが私は諦めない。手段はまだ残されている筈。
例えばそう、“アブドゥーグ”だ
ヨーグルトとウォッカ、食塩に炭酸水と、糖質の元になる材料は含まれてないが味としては乳製品系の自然な甘さを感じられる。
塩で全体の味を引き締めて、材料由来の自然な甘さを引き出す形だ。
ハーブ系の甘味を使ってしまうのも手だ、ステビアなんかがあれば大分使い勝手は違うが甘味を追加することはできる。
相手の制限具合を確認して果糖までなら解禁してしまうのもありだろう、でんぷんに比べればまぁ、マシらしいですよ?と
香りで誤魔化すのも一つの方法だ、子供の頃”苦手なものは鼻をつまんで食べろ”なんて言われませんでした?
嗅覚と味覚は密接な関係があるので、甘い香りをつけてしまえば味を誤認させることも多少は出来る。
他にも手段は結構沢山存在するが、糖質制限しながらでも美味しくお酒を飲む手段は存在しますよーと。
おつまみを制限する手段?それは自身の欲望と戦ってください。
文:Shuim3 編集:nanayou
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